160216 or DIE

 02月16日(火)~18日(木)、
三日ほどかけて友人と東北地方へ旅行に行ってきた。
初めて踏む東北の土。
宿と交通手段を事前に確保した上で、
あとはざっくり目星をつけた場所を巡るというアバウト方式を採用。
旅行らしい旅行は13年前に行った北海道以来ということもあって、
存分に満喫してきた次第。


■2月15日(月):移動編
18:10 :地元インターからJR高速バスに乗り、5時間かけて東京へ。
何故東京かというと、現地直行バスを取り損ねたからさ。

バスに乗車中、スマホで初日の目的地情報を調べたところ、
行こうとしていたラーメン屋も萬画館も軒並み休みであることが判明。
前日にして初日の予定全滅。
しかし初日と二日目の予定を入れ替えることで概ね事なきを得た。はぴなる。

23:06 そうこうしてる間に東京駅着。見慣れた風景。
23:40 東北急行バス仙台行に乗車。いよいよ未体験ゾーン。
5時間半後には仙台かと思ったら
そわそわしてほとんど寝られなかったことは言うまでもない。


■2月16日(火):宮城・山形編



05:00 仙台駅着。
わー!雪でスノー!...というつもりだったが全く雪が無い。
おかげで仙台駅の写真撮り忘れた。

さてこんな時間に開いてる店も無いがどうしよか、ということで
塩釜漁港の魚市場まで行って朝飯を食うことに決定。
仙台駅のコインロッカーに荷物を預け、
仙石線で東塩釜まで移動。

ホームに入って来ても開かない車両ドア。なにげにドアボタン初体験。
道中乗客を観察して、地元プロのドアボタンの押し方を学んだ。
開ける閉める!とボタンを連押ししてから乗降するのね。成程。
かしこさが1あがった。

06:00 東塩釜駅着。


ちょっと迷いつつ歩いて20分、塩釜水産物仲卸市場に到着。
場内をぶらりと見て回る。
場内の食事処は4~5軒あるようで、
それぞれ開店時間もまちまちの様子。


塩竈市場食堂 只野にて。
朝丼(1,000円)と しおがま汁(500円)。
海鮮は言わずもがな、しおがま汁が優しい味なのに食い応えあって
朝からうまいもんしっかり食えてご満悦。
テンション上がったせいで店に鞄を置き去りにしてしまい
慌てて取りに戻ったりしてた。

ちなみに、料理ができるまでの待ち時間、
店に置いてあった 東日本大震災 塩釜の津波被害記録本を閲覧。
駅から市場までの道のりで見た、
壊れた建物、更地、建設現場、きれいで痛みのない漁港施設
といった風景の意味を改めて確認した。



松島へ移動する為、再び駅へ。
石ノ森作品のラッピング列車。バリエーションも多くて、いいですのう。


8:16 松島海岸駅着。日本三景。
駅近くにあった水族館が消えて更地に。切ない。
しばらく松島海岸沿いを散策することに。


重要文化財 瑞巌寺五大堂へと至る すかし橋。


橋を渡った先にある五大堂。
現在の建物は、慶長9年(1604年)、伊達政宗公が再建したものらしい。
東北地方最古の桃山建築とのこと。
お賽銭投げて思わず二礼二拍一礼してしまったがよく考えたら寺だった。


軒まわり、四方にそれぞれ干支が掘られていて、
これがまた細やかで美しい造形。


08:45 続いて、福浦島へ。福浦橋は有料200円。
1時間ほど島内を散策。


この日の島内、戻り際に1人すれ違った以外はほぼ貸し切り状態。
おかげで美しい風景を眺めながら気兼ねなくのびのび出来た。
油断しすぎて、砂浜に降りる際思いっきりケツから転ぶぐらいのびのびした。
とにかく天気が良くて清々しい。歩いてると暑いぐらい。
ほんとに冬の宮城に来たのか?って感じだった。


少し歩いて、瑞巌寺前へ。
参道、本堂、ともに改修工事中。
参道は美しい杉並木だったようだが、津波の塩害だそう。

参道の東には岩窟群や石仏多数あり。見応えあった。
まじまじ見てたら写真撮り忘れた。

10:00 ここで次の目的地へと向かう為、仙台駅にリターン。
11:00 仙山線に乗り替えて、山形県 山寺を目指す。


12:23 山形県 山寺駅着。
すっかり雪景色...と言うにはやはり積雪少ないか。
割と山奥だがSUICAが使えて便利。有難い。
櫓型の展望室に上ろうとしたら"冬季閉鎖"の文字が。残念。


さあ、宝珠山立石寺1015段登るぞ。


とその前に、お休処 対面石というお店で腹ごしらえ。
面白山でとれた原木なめこそば と 芋煮そば。
なめこも旨かったんだけど、
初めて食った芋煮の旨さに思わず感動してうめーうめー言ってた。山羊か。


13:30 対面石を出て、登山口へ。


途中、芭蕉さんの像が。なんだか良い佇まい。


山門。ここからいよいよ長い石段が始まる。


日陰は積もった雪が凍っていてツルツル。
比較的きれいな石畳だが、足場の険しさと相まって思ったよりハード。


せみ塚(一番右)。
"閑さや 岩にしみ入 蝉の声"の句の短冊が埋まってるとか。
閑さがしみ入った岩はどれなんだろうか?


仁王門。中にちゃんと仁王尊いた。


うん、絵になる。


一旦道を逸れて五大堂へ。展望台のようなお堂。
いやはや絶景だった。
右の写真では、列車がちょうど橋を通過中。


14:20 1015段の終点、奥之院からの眺め。
登りきったぜ。(もも肉の震えがとまらない)


20分かけて下山。凍った石段はスリル満点。
無事ふもとに着いた頃には、今度は膝が笑ってた。
駅近くのお店で力こんにゃくを食べながら息を整えたのち、
15:14 仙台行の列車で山寺を後にした。
写真は駅ホームからの眺め。1時間に1本の列車を待ちながら。
待っていたらだんだん吹雪き始めた。

17:00 仙台駅着。


仙台駅内の牛タン屋にて晩飯。
麦飯、テールスープに、塩牛タンと味噌牛タンと茹でタン。
仙台といえば牛タン、ベタ万歳。

18:30 レンタカーで宿まで移動開始。


19:30 秋保温泉 ホテル華乃湯に到着。
おお、立派な建物だ。
しかし本日泊まるのは別館の訳あり部屋、朝食付4000円。


訳ありと聞いて覚悟して来たら案外良い感じ。

訳ありの理由は、
仲居さんのサービス無し、
別館ちょっとボロい+エレベーター無し、トイレ共同、
窓からの風景がいまいち、とかそんなところ。
幽霊は出るとも出ないとも書いてなかった。

部屋で一息入れたあとは、さっそく露天風呂へ。
誰もいなくて貸切状態、たいへん安気でありました。
風呂上がりに腰に手を当てて牛乳とか、ひっさしぶりにしたわ。

三十歳過ぎるまでは温泉とかてんで興味なかったのに
近頃は"温泉でのんびりしたい"と思うことがずいぶん増えた。
まあ、普段は烏の行水派なので
あんまり長風呂得意じゃないんですけどね。
風情大事。シチュエーション萌え。

22:00 早くもおネム。なんと健康的な一日だったことか。
たいして振り返る間もなくぐっすり寝入ったのであった。


(17日水曜編へと続く)