160217 or DIE

■2月17日(水):宮城編 その2


06:30 起床。お値段相応な窓からの眺め。
霊的なものも出ることなく快眠。
朝食を食べに行くべく部屋を出ると、
何故か部屋の前に浴衣の帯が一本落ちていた。
もしかしたら妖怪帯剥ぎが出たのかもしれない。


朝食ヴァイキング。
小食なんで写真だとこじんまりして見えるが、
笹かま、ずんだ餅といった郷土ものから
豊富な惣菜、揚げたて天ぷら、トマトスムージィ等々
どれも旨かった。

温泉風呂四種楽しめるし、飯旨かったし、
これで4,000円とは、有難や 華乃湯さん。

08:30 本日の行動開始。
レンタカーで石巻まで移動。下道を走ること1時間45分。


10:20 石巻市内。
市内あちこちに石ノ森キャラたちが。わくわくしてきた。



10:30 旧北上川の中州にそびえるキノコのような宇宙船、
石ノ森萬画館に到着。


入口までの壁沿いには多数の漫画家先生の手形プレートが並び、
その後ろには、石ノ森先生の手がニョキッと生えている。
画力が上がるんじゃないかと思わず握手を交わす。

建物内部は3階構造。
石ノ森キャラの立体物が展示された常設展示に加えて、
特別企画 近藤喜文展も開催中だったので、
音声ガイダンスを借りて1時間半じっくり堪能してきた。
原画展示の量が凄くて、赤毛のアン、名探偵ホームズ、未来少年コナン、
"リトル・ニモ"のパイロットフィルム上映、ジブリ映画作品、
そしてアニメージュで連載していた"ふと振り返ると"の画文の数々がずらり。

例えば"火垂るの墓"の原画展示なんて観てるだけで泣けてくる凄みが。
赤毛のアンのイラストにはとても影響を受けた想い出があるので感激したし、
"ふと振り返ると"の画文も凄く影響されて、
当時真似して日常スケッチしようとしたけど
難しくて全然描けなかった記憶が蘇ってきたりして、
まさか原画を目にする日が来るとは、と非常に感慨深かった。

3階には津波被害の記録写真が展示されていた。
そうだよ、ここも津波を乗り越えて今があるんだよなぁ。

もっと観ていたかったがそろそろお時間。
せっかくなので自分用の土産を物色。

シージェッター海斗の音盤はかなり熱い。
仮面ライダー辛子みそもある意味かなり熱い。
(牛タンラー油はこの後仙台駅で購入したもの。写真は自宅にて)


なんだか良い佇まいで思わず写真を撮りたくなる仮面ライダー像。
1号で良いのだろうか? 1階にて。帰り際に撮影。

13:00 引き続きレンタカーで移動。黒川郡方面へ。


14:00 目的地に到着。
まさかのメタルラーメン屋ヘルズキッチン。ほんとに来ちゃった。


この内観である。店内BGMは勿論メタル。
なぜだろう、妙に居心地が良いのは。
店員さんはいたって普通だから恐くないよ。


アルティメッ鶏白湯 醤油味。
濃厚スープ、具の鶏肉も風味豊かで美味しくて結構良い塩梅。
ARCH ENEMYを聴きながら啜るラーメンもまた良いものであった。

仙台駅発 15:40のバスに乗らないといけない為、慌てて移動。
仙台市内のレンタカー屋に着いたのが15:05。
そこから仙台駅まで700m走り、大急ぎで土産物を購入、
仙台駅東口まで更に250mダッシュ。
15:35にバス切符購入。
15:40 なんとかバスに間に合った。死ぬかと思った。


お世話になりました宮城県。
次なる目的地は福島県会津若松市。
東北自動車道→磐越道に入ると...


車窓もいよいよ白くなってきた。


18:13 会津若松駅着。
天候的には吹雪いていたものの、雪が全然積もってない。
路線バスが見当たらなかった為、徒歩にて市役所近辺まで移動。


19:30 桜鍋の店 吉し多(よした)にて
桜鍋定食と 桜さしみ盛り合わせ(赤身、霜降り、たてがみ)にありつく。
1,500円と1,200円。思ったより安い。
馬刺しは赤身とレバーしか食したことが無かったので、
特にたてがみの触感に驚いた。凄い弾力と脂の乗り。
桜鍋は大変上品なお味。冷えきった身体がみるみる温まった。


後日、改めてお店のことを調べようと検索かけたら。
確か日本料理だと思ったのだが。

20:30 タクシーにて東山温泉へと移動。
運転手さんと少し話をしたのだが、
この時期の会津に雪がないのは百年以上ぶりだとか。
今年は一度も除雪してないし、雪景色目当てのお客はがっかりだし、
除雪業者も仕事がなくて死活問題ですわ、
と聞いて、雪国の苦労は雪がなくても起きるのだなぁと改めて知った。


20:40 宿に到着。庄助の宿 瀧の湯。
正確には、受付と温泉はここだが、部屋は公道を200m歩いたその先、
格安料金の別棟"ゆっくらイン"。朝食付4500円。

ときに、フロントで女性に間違えられた。
女湯の説明を詳しくしてくれるものだからてっきり入っていいのかと(良くない)
長髪でピンクボーダーのニット帽かぶってたせいだな。

チェックインを済ませて別棟へ。

部屋はこんな感じ。ザ・ビジネスホテルって感じ。

さあさっそく温泉に浸かるべ、
と浴衣一丁で公道を200m歩くのはかなり寒いものがあったが
これもまた貧乏旅の楽しみというもの。

ちなみにここの温泉、土方歳三が療養で浸かった湯
...かもしれないとかなんとか。
それはともかく、
渓流沿いの露天風呂からはライトアップされた滝が見えて
これがまたなんとも良い眺望。たいへんいい湯だった。

この日は24:00就寝。


(18日木曜編へと続く)