160730 or DIE

 友人と2人で大阪へ。

何しに行ったかというとですね、
プリパラ サマーアイドルライブツアーの当日券を求めて
朝5:00起きで 愛知くんだりから3時間かけて行って挑んだんですけどね。
おそらく5枚あるかないかの枠に30人以上ならんでましてね。
当然外れましてね。
何しに大阪まで来たんだろうね、と。
しかも友人は当選。悪魔か、と。
今11:00なんだけどこれから20:00まで
私は何して過ごしてればいいんでしょうね、と。
神は死んだ。


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 そんなわけで、
このままだと虚無に飲まれそうだったので
せっかく大阪まで来たんだからということで、
前から気になってた心斎橋のカレー屋、"カレイヤー"に行ってきたよ lml



見よ。メタラーホイホイのこの看板を。
スラッシュメタルバンド SLAYER リスペクトのカレー屋です。
店内BGMは勿論SLAYER。


麻婆キーマと六白黒豚キーマの2種あいがけカレー。
辛さはHOTで。
これがまたものすんごい旨いの。
特に六白黒豚キーマ。
さらりとした口当たりの先に奥深い旨みの世界が広がっていて、
近かったら通いたいと思える、そんな好みの味だった。
いつか 辛さANGEL OF DEATHにも挑んでみたい。

帰り際、店主さんが"写真いいですか?"と一言。
なにごとかと思いきや、
メタルTシャツを着たお客がいたらそのTシャツを写真に収めているのだそう。
この日私は ANGRA のTシャツを着ていた。なるほど。
カレイヤーにお立ち寄りの際は是非メタルTシャツ着用でどうぞ。


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 カレーを堪能した後は、
なんばのTOHOシネマズにて"シン・ゴジラ"のMX4D上映を鑑賞。
(以下ネタバレあり)

これが驚くほど面白かった。
過度な期待や前知識、もっと言えばゴジラさえ知らなくても楽しめる類の、
それでいてオタク的好奇心を刺激するタイプのいささかマニアックな造り。

一言で言うと"エヴァのヤシマ作戦を119分やりきった映画"。
映画前半は
"まるで行政が作った災害シミュレーション映像みたいだ"という印象。
そんなドキュメンタリーチックで焦れるような展開から一転、
終盤になると、フィクションならではのドキドキワクワクで彩られた
針の糸を通すようなゴジラ無力化作戦へと収束していく。
まさに公式のキャッチコピー、
"現実vs虚構"のカタルシスで構成された映画だった。

正直なところ、
映画公開前、"シン・ゴジラ"のゴジラがフルCGだと知った時は、
特撮博物館で上映された"巨神兵東京に現わる"(2012年)
の時の特撮映像表現に対するリスペクト精神はどこへ行ったんだ
という気がして ちとがっかりしてたんだけど、
実際"シン・ゴジラ"を観たらその考えは一変した。
失われつつも誇りある映像技術としての特撮
にスポットを当てたのが"巨神兵東京に現わる"だとしたら、
精神性としての特撮を現代の映像技術をもって
 国産ゴジラの歴史の中で体現しようとしたのが"シン・ゴジラ"なのだな、と。

災害、事件、事故。
近年日本の身に起きたあらゆる出来事があったればこそ
この映画は生まれたのだな、と思えた。

おそらく いちいち大袈裟な物言いになってるんだろうという自覚はあるんだけど
そう語りたくなってしまう興奮性を喚起する映画だったんです。

特に気に入ったシーンは、終盤のヤシオリ作戦にて
ゴジラに血液凝固剤をゴクゴク飲ませる為頑張る特殊車両や重機達の姿。
大型トラック好きの琴線に触れる映像だった。
劇場で思わず目頭が熱くなったもの。

1997年の劇場版エヴァのトラウマ以来、
"エヴァの時の庵野監督だけは信じない"が信条と化していた私ですが
今回のシン・ゴジラを観たことで その思いは一層強固になったかもしれない。

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 "シン・ゴジラ"鑑賞後、
プリパライヴ鑑賞を終えた友人と合流。
高速道にて帰路と相成ったわけだが、
その間、プリパライヴが如何に良かったか聞き続けていた私の目が
ハイライトを失っていたことは言うまでもない。


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